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ゆずアジアツアー全公演中止の理由を元社会科教師が整理|国際情勢とエンタメの距離

こんにちは、なおじです。

音楽に国境はないはずなのに、なぜアジアツアーが全公演中止になるのか――。

2025年11月22日、フォークデュオのゆずが12月に予定していたアジアツアー3公演の全中止を発表しました。

公式サイトでは「やむを得ない諸事情」とだけ説明され、ファンの間では困惑と失望の声が広がっています。

なおじも「やっぱり海外公演はリスクが高いのか」と感じましたが、元社会科教師として「政治とエンタメの距離」を整理してみることにしました。

海外公演が国際情勢に左右される仕組みを、できるだけ噛み砕いて解説していきます。

ゆず
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目次

ゆずアジアツアー全公演中止の概要

まず、「何が起きたのか」を時系列で整理しておきましょう。

【表1:経緯のタイムライン】

日付出来事説明
2025年11月21日一部メディアが全公演中止の方向と報道「やむを得ない諸事情」という文言が伝えられる
2025年11月22日ゆず公式サイトが中止を正式発表12月の香港・上海・台北3公演すべて中止と告知
2025年11月22日各社ニュースが一斉報道日中関係悪化の影響と見る向きがあると報じられる
2025年11月22日以降払い戻し方法などは調整中詳細は後日公式サイト等で案内予定とされている

公式サイトのお知らせでは、「12月に開催を予定しておりました『YUZU ASIA TOUR 2025 GET BACK』につきまして、やむを得ない諸事情により、全公演を中止させていただくこととなりました」とだけ説明されています。

中止対象は、12月3日香港AXA Dreamland、6日上海Shanghai Delta Music Park、8日台北Zepp New Taipeiの3公演です。

ゆず アジアツアー 中止 理由」というキーワードで検索している方の多くは、なぜ3都市すべてが一度に中止なのか、安全面なのか政治的な問題なのか、別の事情なのかという点を知りたがっているように見えます。

現時点で公式に明かされているのは「やむを得ない諸事情」という抽象的な表現のみであり、具体的な理由は報じられている範囲でも推測にとどまります。

ここから先は、「事実として分かっていること」と「複数の報道で指摘されている背景」を、きちんと分けて見ていく必要があります。

公式発表と報道される背景の違い

次に、公式が語っている範囲と、ニュースが踏み込んでいる範囲を整理してみます。

【表2:公式発表と報道される背景の比較】

項目公式サイトの説明報道で指摘される背景
中止理由の表現「やむを得ない諸事情により」日中関係悪化や中国本土での日本関連イベント中止の流れが影響した可能性と報じられている
対象公演香港・上海・台北の3公演すべて中国・香港・台湾をめぐる政治的緊張と文化交流への影響が懸念されているとの論調がある
払い戻し「現在調整中。詳細は後日案内」具体的なスケジュールは未定とされ、ファンの不安の声がSNSなどで取り上げられている

スポーツ報知やTBS系の報道では、「日中関係の悪化が影響したとみられます」「日中関係の緊迫化が影響か」といった表現が使われており、これはあくまで「〜とみられます」「〜との見方もあります」というレベルだと理解すべきでしょう。

中国本土で他の日本人アーティストやイベントの中止が相次いでいることも、背景の一つとして紹介されていますが、ゆず側が「政治的理由」を明言しているわけではありません。

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ここで一つ、なおじ宅の「家庭内国際情勢」をご紹介。

ニュースを見ながら、なおじが「これは日中関係の波だなあ」とつぶやいたら、横から妻が一言。

「まずは家の家計関係を良くしなさい」と、鋭い制裁を受けました。

家庭も国際関係も、バランスが大事ですね。

外から見ると「政治」と「エンタメ」は別物に見えますが、現場に立つアーティストやファンにとっては、生活と地続きの問題になってしまいます。

だからこそ、「ゆず アジアツアー 中止 理由」を語るときも、誰かを断定的に責めるより、「どんな構造の中で起きた出来事なのか」を一緒に眺めてみる視点が大切だと、なおじは感じています。

海外公演が国際情勢の影響を受ける理由

では、「海外公演はなぜ国際情勢の影響を受けやすいのか」を、社会科の授業風に整理してみます。

社会科で使う言葉では、こうしたリスクをまとめて「カントリーリスク」と呼ぶことがあります。

その国や地域の政治・経済・社会情勢の変化によって、企業やイベント主催者が受けるリスクのことですね。

たとえば、政権交代や外交関係悪化でビザや許認可の運用が厳しくなる、治安悪化や反日感情の高まりで安全確保が難しくなる、SNS上の炎上やデマによりイベントの正当性が揺らぐといったことが挙げられます。

今回の「ゆず アジアツアー 中止 理由」についても、報道では「日中関係の悪化」「中国で日本関連イベント中止が相次いでいる流れ」などが背景として語られていますが、これは典型的なカントリーリスクの一種と考えられます。

実際、同時期にボーイズグループJO1の広州イベント、女性アイドルグループiLiFE!の上海フェス、ジャズドラマー本田珠也の北京公演など、日本人アーティストのイベントが相次いで中止になっていることもニュースになっており、一つの事例ではなく「傾向」として捉えるべき状況かもしれません。

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なおじが教員時代に生徒に話していたのは、「文化交流は橋のようなもの」という例えです。

川が荒れて水かさが増せば、どんなに立派な橋でも一時的に通行止めにする必要が出てきます。

今回の中止も、橋そのものが壊れたわけではなく、「水かさが上がりすぎたので、ひとまず通行止め」という判断なのかもしれません。

ここで一句。

ツアー表 冷蔵庫から そっと剥がす

ファンとしては本当に残念ですが、国際情勢リスクを無視して強行することが、必ずしもアーティストとファンの幸せにはつながらない、という現実もあります。

だからこそ、なおじは「中止=負けではない」と考え、「いったん引いて、また別の形でつながる準備期間」と捉えたいと思っています。

スポーツ遠征との共通点

実は、スポーツの世界でも海外遠征が国際情勢の影響を受けることは珍しくありません。

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治安情勢、感染症の流行、政治的な緊張――これらの要素が一つでもレベル2以上になれば、遠征は中止か延期にせざるを得ません。

命あっての勝負」という言葉は、スポーツでもエンタメでも共通する原則です。

Q&A:中止理由に関する疑問

Q1:チケットの払い戻しはいつ、どうやって行われますか?

公式サイトや音楽ニュースによると、「チケットの払い戻しについては現在調整中で、詳細は後日オフィシャルサイトおよび各チケット販売サイトにて案内される」とされています。そのため、現時点で具体的な期間や方法は決まっておらず、購入元の情報更新を待つ必要があります。一般的には、公式発表から数日から数週間以内に払い戻しの要領が告知されるケースが多いので、慌てて二重購入などをしないよう、落ち着いて続報をチェックするのが良さそうです。

Q2:今回の「ゆず アジアツアー 中止 理由」は、今後の海外公演にも影響しますか?

報道では「中国で日本関連イベントの中止が相次いでいる」「日中関係の緊張の中で、海外公演全体が見直されている」といった指摘がありますが、ゆずの今後の海外活動方針については、現時点では公式情報は出ていません。今後の世界情勢や各国の安全保障状況によって判断が変わる可能性が高く、「しばらくは慎重になる」「別の地域に軸足を移す」といった選択肢も考えられる、というレベルの話にとどまります。

Q3:ファンとして、今回の中止をどう受け止めればいいでしょうか?

これは感情の問題なので正解はありませんが、なおじとしては「中止になった事実」と「安全・政治リスクの現実」の両方を見ながら、「それでもまた一緒に歌える日を待つ」という姿勢が大切だと感じます。スポーツの遠征試合でも、情勢悪化や安全上の理由で中止になることがありますが、そのとき多くの選手や指導者は「命あっての勝負」と口にします。エンタメも同じで、「命あってのライブ」「安全あってのアジアツアー」です。

【筆者プロフィール】

なおじ。元社会科教師として35年勤務し、バスケットボール部顧問も歴任。

現在はドラマ・芸能・政治・歴史・スポーツを多角的に語るブロガーとして活動中。

趣味は読書とキャンピングカー旅、そしてちょっとひねった川柳づくり。

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