こんにちは、なおじです。
49歳で、人生の「集大成」に挑む——あなたなら、どんな挑戦を選びますか?
2025年11月16日、ABCテレビの岩本計介アナウンサー(49歳)が、11年間メインキャスターを務めた朝の情報番組『おはよう朝日です』を2026年3月27日で卒業することを発表しました。
しかも、卒業までの約4ヶ月間で、ヒマラヤ山脈・カラパタール(標高5,545m)の登頂に挑戦するというんです。
関西の「朝の顔」として、毎朝6時から視聴者に元気を届けてきた岩本アナ。
その彼が、なぜこのタイミングで卒業を決断し、そしてヒマラヤという過酷な挑戦を選んだのか。

元社会科教師として35年以上、多くの若者の人生の転機に立ち会ってきた私の視点から、この「49歳の決断」が持つ意味を読み解いていきます。
キャリアの節目、人生の中間地点で何を考え、どう行動するか——これは、私たち全員にとっての問いでもあるんですね。
11年間の「朝の顔」岩本計介アナとは
2015年からの長い道のり
岩本計介アナウンサーは、2015年3月30日から『おはよう朝日です』のメインキャスターに就任しました。
それから11年間、関西の視聴者に朝のニュースと笑顔を届け続けてきたんです。
番組は2部構成で、岩本アナは第2部(朝6時~)を担当。
毎朝5時には起床し、準備を整えてスタジオに入る——そんな生活を11年間続けてきたわけですね。
これ、想像以上に過酷なスケジュールなんですよ。
教師時代、私も朝7時には学校にいる生活でしたが、それでも6時起床で間に合いました。
でも岩本アナの場合、5時起床ということは、おそらく就寝は夜9時か10時頃。
11年間、この生活リズムを維持するというのは、並大抵の覚悟じゃできません。
3万人が見守った卒業発表
卒業が発表されたのは、2025年11月16日、大阪・万博記念公園で開催された番組のファン感謝イベント『おは朝パーク2025~あしたも元気でいってらっしゃい』のステージ上でした。
3万人を超えるファンが詰めかけた会場で、岩本アナは自らこう告げたんです。
「岩本計介、49歳。来年3月いっぱいでおは朝を卒業します」
会場は悲鳴に近いどよめきに包まれ、共演者の中には涙を浮かべる者もいました。
それだけ、岩本アナが関西の朝に欠かせない存在だったということですね。
正式な卒業日は、番組就任から丸11年の節目となる2026年3月27日です。
突然の卒業発表、その背景にある想い
「人生を見つめ直す挑戦」という理由
なぜ、このタイミングで卒業を決断したのか。
岩本アナ自身は、卒業理由をこう語っています。
「不思議と落ち着いて聞くことができました。
卒業を聞いてからは、番組に関わる気持ちも変わり、オンエアでも日常でも『自分が番組に残せるものは何か』を考えながら過ごすようになりました」
このコメントから読み取れるのは、単なる「降板」ではなく、自身のキャリアと人生における一つの節目として、前向きに捉えているということです。
49歳という年齢を「自分の人生の中間地点」と表現し、次なるステップへ進むための決断だったんですね。
元教師が見る「49歳の転機」
私自身、教師を35年続けた後、60代で新しい人生をスタートさせました。
だから、岩本アナの気持ちがよくわかるんです。
49歳というのは、微妙な年齢なんですよ。
まだ若いと言えば若いし、でも人生の折り返し地点は確実に過ぎている。
「このまま同じことを続けていいのか」「自分が本当にやりたいことは何か」——そういう問いが、心の奥底からわき上がってくる時期なんですね。
芸能界でも、40代・50代でキャリアの転換点を迎える方は少なくありません。
このブログでも、多くの芸能人の人生の転機を取り上げてきましたが、共通するのは「自分らしい生き方を求める」という姿勢です。
教室で生徒たちに「キャリア教育」を教えていた頃、私はよくこう言っていました。
「人生は一度きり。後悔のない選択をしなさい」
でも、その言葉を自分自身に向けた時、本当に後悔のない選択ができているか——それを問い直すのが、40代後半から50代なんです。
11年間、毎朝5時起床の重み
「目の前のことに毎日必死で過ごしていたところ、ふと気づけば11年間」——岩本アナはこう振り返っています。
この言葉、重いですよ。
毎朝5時に起きて、6時から生放送。
11年間、休むことなく続けてきた。
その間、プライベートの時間はどれだけあったのか。
家族との時間は?
友人との時間は?
元教師として、私は「時間の使い方」が人生の質を決めると信じています。
11年間、朝の時間を番組に捧げてきた岩本アナが、今度は自分自身の時間を取り戻そうとしている——それが、この卒業の本質じゃないかと思うんです。
ヒマラヤ・カラパタール(標高5,545m)への挑戦が意味するもの
「エベレストの入口」という象徴
岩本アナは卒業までの約4ヶ月間で、ヒマラヤ山脈・カラパタール(標高5,545m)の登頂に挑戦します。
プロジェクト名は『ヒマラヤに捧ぐ、11年の”いってらっしゃい”』。
カラパタールとは、エベレストのベースキャンプ近くにある展望台のような山で、「エベレストの入口」とも呼ばれています。
標高5,545mは、富士山(3,776m)の約1.5倍。
高山病のリスクも高く、決して簡単な挑戦ではありません。
でも、なぜヒマラヤなのか?
岩本アナはこう語っています。
「おは朝と自分自身の今後の人生を見つめなおす挑戦として、エベレストの入口に立つことを目指します」
「エベレストの入口」——これ、象徴的な表現だと思いませんか?
「入口」に立つことの意味
エベレストの「頂上」ではなく、「入口」に立つ。
これが、岩本アナの選択の深さなんです。
頂上を目指すのは、「完成」「達成」を意味します。
でも「入口」は、「始まり」「これから」を意味するんですね。
49歳で番組を卒業し、新しい人生をスタートさせる——その象徴として、エベレストの「入口」を選んだ。
元教師として、私はこの発想に感動しました。
人生の「集大成」とは、何かを完成させることじゃない。
新しい挑戦の「入口」に立つこと——それこそが、人生の充実なんだと、岩本アナは教えてくれているんです。
60代が共感する「人生後期の挑戦」
私自身、60代でブログを始め、キャンピングカーで旅をし、ゴルフを楽しんでいます。
教師を引退した後、「これからどう生きるか」を自分に問い続けてきました。
岩本アナのヒマラヤ挑戦は、私たち60代にとっても大きな刺激です。
「まだ若いから」と言い訳できない年齢で、でも「もう遅い」とあきらめたくない年齢。
そんな微妙な時期に、身体を使った過酷な挑戦に飛び込む——その勇気と覚悟に、私は心を打たれるんです。
49歳の岩本アナが、今、「入口」に立とうとしている。
それなら、60代の私たちだって、まだまだ「入口」に立てるはずですよね。
