こんにちは、なおじです。
「得意な跳び箱で、全治8ヶ月の重傷……」
朝、このニュースを見たとき、妻が言いました。
「あなた、昔バスケ部の子たちに『成功した直後が一番危ない』って言ってたわよね」
「……そうだった」
まさに、それなんです。

俳優の佐野岳さん(33)が、TBS『最強スポーツ男子頂上決戦2025冬』の収録中に大怪我。
17段の跳び箱——高さ約2.46m——を見事にクリアした「直後」の着地で、右膝の半月板損傷と靭帯断裂。
全治8~9ヶ月です。
元バスケ部顧問として、あの瞬間がどれほど危険か、よくわかります。
それに、TBSの番組では1年7ヶ月で5件目の事故。
これ、偶然じゃないですよね。
今日は、佐野岳さんの怪我がなぜ起きたのか、そしてTBSの連続事故の背景を、元バスケ部顧問の視点から書いてみました。
よかったら、ゆっくり読んでみてください。
佐野岳が全治8~9ヶ月の重傷|17段跳び箱着地の瞬間に何が?
【表1:事故の経緯】
| 日時 | 出来事 | 詳細 |
|---|---|---|
| 2025年11月18日13時30分頃 | 事故発生 | 有明アリーナで収録中、モンスターボックス17段(約2.46m)跳躍後の着地で右足をひねる |
| 2025年11月18日 | 佐野岳が競技棄権 | その場で痛みを訴え、残りの競技を欠場 |
| 2025年11月19日 | MRI精密検査 | 右膝半月板損傷と靭帯断裂が判明。手術が必要で全治8~9ヶ月 |
| 2025年11月20日 | TBSが公式発表 | 佐野岳も自身のXで状況説明 |
佐野さん、モンスターボックスの17段——つまり、高さ約2.46mの跳び箱を見事にクリアしたんです。
でも、問題は「着地」でした。
空中でバランスを崩し、着地時に右足をひねってしまった。
その瞬間、「バキッ」という音がしたかもしれません。
右膝の半月板損傷と靭帯断裂。
全治8~9ヶ月、手術が必要な重傷です。
佐野さんは自身のXでこう書いています。
「自分が得意としてきた跳び箱での怪我は自分自身が1番納得出来ず、競技を最後まで続けたかったです」
得意だからこそ、悔しいんですよね。
バスケ部の生徒たちも、得意なプレイで怪我をしたとき、いつも同じことを言っていました。
「先生、なんで…」って。
あの何とも言えない表情、今でも忘れられません。
TBS番組で1年7ヶ月に5件の事故|連続発生の背景とは?
実は、TBSの番組収録中の事故、これが初めてじゃないんです。
【表2:TBS番組の連続事故】
| 時期 | 事故内容 | 番組名 | 全治期間 |
|---|---|---|---|
| 2024年6月 | お笑い芸人が収録中に骨折 | 年末特番系 | 推定2~3ヶ月 |
| 2024年10月 | チョコレートプラネット長田が剥離骨折 | SASUKE2025 | 全治3ヶ月 |
| 2025年2月 | 出演者が競技中に負傷 | スポーツ系特番 | 不明 |
| 2025年7月 | 出演者が収録中に骨折 | 年末特番系 | 不明 |
| 2025年11月18日 | 佐野岳が全治8~9ヶ月の重傷 | 最強スポーツ男子頂上決戦2025冬 | 全治8~9ヶ月 |
1年7ヶ月で5件。これ、異常な頻度ですよね。
TBSは公式に「一部編集する」「安全管理を徹底する」と発表していますが、正直、後手に回っている印象です。
私が思うに、背景にあるのは**「視聴率優先」の構造的問題**なんじゃないかと。
「もっと高く!」「もっと難しく!」——視聴者を驚かせるために、企画がどんどんエスカレートしていく。
そして、安全管理が追いつかない。
元バスケ部顧問として、部活動でも同じことがありました。
「もっと強く!」「もっと速く!」と、つい無理をさせてしまう。
でも、そこに「安全」がなければ、必ず事故が起きます。
「成功」と「安全」のバランス、本当に難しいんです。
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元バスケ部顧問が語る「成功直後の着地」が最も危険な理由
「成功した直後」——これが、最も危険な瞬間なんです。
なぜか?
気が緩むからです。
17段の跳び箱を飛び越えた瞬間、佐野さんの心の中には「やった!」という達成感があったはずです。
でも、その「やった!」の瞬間こそ、身体の緊張が一瞬ゆるむんです。
バスケでもそうでした。
シュートを決めた直後、着地でバランスを崩す生徒がよくいました。
「成功した!」と思った瞬間、足の踏ん張りが甘くなる。そして、捻挫や骨折につながる。
妻に言ったら、こう返されました。
「あなただって、畑仕事の後、立ち上がるとき膝がガクッてなるじゃない」
「……それは年齢のせいだろ」
「どっちも『油断』よ」
まあ、確かに(笑)。
モンスターボックス17段——高さ約2.46m。
大人の身長より高い位置から着地するわけです。
しかも、空中で回転しながら。着地時の衝撃は、膝に体重の数倍の負荷がかかります。
【表3:モンスターボックス17段の危険性】
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 高さ | 約2.46m(大人の身長より高い) |
| 着地時の衝撃 | 膝に体重の3~5倍の負荷 |
| 危険な瞬間 | 成功直後の「気の緩み」 |
| 怪我のリスク | 半月板損傷、靭帯断裂、骨折など |
そして、「成功直後の着地」では、集中力が途切れやすい。だから、着地のフォームが崩れやすいんです。
私が顧問をしていたとき、練習後に必ず言っていたことがあります。
「最後まで気を抜くな。終わった後が一番危ない」
佐野さんも、きっと同じ思いだったんじゃないでしょうか。
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まとめ
佐野岳さんの怪我、本当に残念です。
でも、この事故を「仕方ない」で終わらせてはいけないと思います。
TBSの連続事故は、「視聴率優先」の構造的問題を示しているのかもしれません。
企画がエスカレートし、安全管理が追いつかない。そして、出演者が怪我をする。
元バスケ部顧問として、生徒たちに言い続けたことがあります。
「勝つことより、怪我をしないこと」
これ、番組制作でも同じじゃないでしょうか。
視聴率より、出演者の安全。
TBSには、この5件の事故を真摯に受け止めて、安全管理を徹底してほしいです。
佐野さん、ゆっくり治療して、また元気な姿を見せてください。